離島四島(平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島)の玄関口となる場所に位置する「平安座島(へんざじま)」。
今回は、この平安座島でA5ランクの牛肉を提供する食堂「肉や食堂inへんざ」を経営する南雄大さんのお悩みに対し、旅をしながら取材やSNSマーケティングを行う蓑口亜寿紗さんをお招きし、ワーケーション企画を行いました。
本レポートは、そんなお二人の平安座島での出来事を報告します。
≪平安座島とは?≫
沖縄県本島中部にある周囲7kmほどの島。宮城島、伊計島、浜比嘉島の玄関口となる場所に位置し、海中道路で渡れる離島としても人気が高い。島自体は琉球石灰岩におおわれた台地状の地形をしており、そのなかに約1,200名ほどの島民が暮らしています。
相談者:南 雄大(ミナミ ユウダイ)さん<写真左>
2018年10月、平安座島にオープンした「肉や食堂inへんざ」を母:南亜裕里(あゆり)さんと共に切り盛りするオーナー。店内での接客のみならず、お店全体のマネジメントを行う。今回は宮城島にある「あごーりば食堂」と新しく商品開発した牛脂を使用した「ちんすこう」に関しての相談を依頼。
パートナー:蓑口 亜寿紗(ミノグチ アズサ)さん<写真右>
家と荷物を持たずに暮らすアドレスホッパー。取材ライティング、SNSマーケティングを得意とし、浜比嘉島にあるLivingAnywhere Commonsのユーザーでもある。今回は全国を周りながら得た視点から商品のPRやSNS運用に関して取り組まれています。
- ワーケーション1日目:1月18日
10:30~11:30|「肉や食堂inへんざうるマルシェ店」にて顔合わせ。現状の課題と今後の大まかな流れを共有する。
この日は、事前のオンラインミーティングで共有した課題を再度確認しあい、その上で今回どのような商品PRを行なっていくかを検討しました。
現在の課題として、「肉や食堂inへんざでフードロスとなっている牛脂を有効活用し、あごーりば食堂と共同でちんすこうを開発したものの、その情報発信やPRができていない」という点があげられ、今回商品開発に至った経緯などを共有しました。
それに対しパートナーである蓑口さんから「現在の商品開発における記事の作成」「現在の肉や食堂inへんざさんのInstagram運用アドバイス」「あごーりば食堂の商品横におくポップと記事への導線作り」に関して提案があり、明日取材を行う予定となりました。
11:30|LivingAnywhere Commonsうるまにてワーケーション
南さんとの面談後、パートナーである蓑口さんは浜比嘉島のワーケーション施設「LivingAnywhere Commonsうるま」にて、取材やInstagram運用に関する事前準備を行ないました。
休憩時間に海を見るなど島の環境を味わいながら仕事をしていただき、夜は滞在者同士での親睦を深める時間となりました。
- ワーケーション2日目:1月19日
16:00~17:00|「肉や食堂inへんざうるマルシェ店」にて南雄大さんインタビュー
この日は記事作成に向けて、まずは今回の商品開発の発端となった牛脂を提供している南雄大さんへインタビューを行いました。
肉や食堂inへんざででるフードロスの現状やこれまでの対応策、なぜ今回の商品開発に至ったのか?など、取材ライターである蓑口さんからの質問が行われました。
また後半はInstagram運用に関する提案が行われ、今後肉や食堂inへんざの公式アカウントにおいて、ハイライト機能の編集を行うことで合意を得ています。
- ワーケーション3日目:1月20日
12:30~13:30|「肉や食堂inへんざ本店」にてランチ
この日は、肉や食堂inへんざにて昼食をとるところからスタートとなりました。今回あごーりば食堂でのPOP作成をしていただくWebデザイナーの市村さんも同行し、A5ランクの宮崎牛を使用したユッケや牛カツをいただきました。
店舗には雄大さんの母 亜裕里さんがいらっしゃり、ランチの時間はとても楽しい時間とりました。食事の最後には実際にお店でフードロスとなっている牛脂を確認させていただき、この牛脂をつかって作られたちんすこうを確かめにいくためあごーりば食堂へと移動。
14:00~15:00|宮城島にある「あごーりば食堂」にてちんすこうのレシピ開発を行った土田さんへインタビュー
ランチ後は、平安座島の奥にある宮城島の「あごーりば食堂」にて、今回ちんすこうのレシピ開発を行った土田さんにインタビューを行いました。
牛脂を利用するうえで苦労した点やよかった点のほか、島であごーりば食堂をはじめた経緯などをインタビュー。
実際のちんすこうも試食させていただき、通常ラードでつくるものとは異なり、牛の脂を感じるちんすこうの味わいに蓑口さんや市村さんは驚いた様子でした。
15:00~16:00|同じく「あごーりば食堂」にて、今回のちんすこう開発でコーディネーターを行った森田さんにインタビュー
土田さんへの取材のあとは、今回のちんすこう開発でコーディネーターとしての役割を果たした森田さんへお話を伺いました。
森田さんは平安座島の隣にある浜比嘉島で、海ぶどうの養殖や「波と風と」というカフェを営んでおり、ご自身も宮城島で暮らす方です。
今回の商品開発に関わった経緯や森田さん自身の活動について伺い、インタビューは終了となりました。
16:00~|取材記事の作成、Instagramの運用、ポップ作成に関してLivingAnywhere Commonsうるまにて作業を実施
取材終了後はLivingAnywhere Commonsうるまに戻り、今回のプロジェクトにおける作業を実施。
廃校を活用した施設の中には宿泊機能だけでなく、仕事の捗るワークスペースもあり、充実した施設内で蓑口さんにはお仕事を進めていただきました。
2泊3日のプロジェクトツアーを終えて
今回のプロジェクト型ツアーは、うるま市平安座島で食堂を切り盛りする南雄大さんの新しいチャレンジに向けて、取材とSNSの力を使ったサポートをプロジェクトパートナーの蓑口さんに依頼しました。
プロジェクトのなかでは平安座島・浜比嘉島・宮城島など、異なる島のみなさんの共創を垣間見ることができ、島同士が繋がりあっている姿に今後の発展が楽しみに感じる時間となりました。
今回の牛脂を使ったちんすこうは、以下のリンクにあるあごーりば食堂で実際にみなさんも食べることができます。営業日などは以下のInstagramでご確認いただき、ぜひ足を運んでみてくださいね。
▼肉や食堂inへんざ公式サイト
https://nikuya-shokudo-henza.com/
▼肉や食堂inへんざInstagram
https://www.instagram.com/2983henza/
▼あごーりば食堂Instagram
https://www.instagram.com/ago_riba/