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【実施レポート】島の暮らしを守る!伊計島共同売店 再生支援プロジェクト実施レポート(2022年10月9日・2022年11月30日)

【実施レポート】島の暮らしを守る!伊計島共同売店 再生支援プロジェクト実施レポート(2022年10月9日・2022年11月30日)

さとうきび畑の広がるのどかな島内に、青く透き通った伊計ビーチや大泊ビーチがある「伊計島(いけいじま)」。

今回は、この伊計島で100年続く共同売店を守るプロジェクトに携わっている​​町田佳子さんのお悩みに対し、沖縄ITイノベーション戦略センターでコミュニティマネージャーをつとめる押切加奈子さんをお招きし、ワーケーション企画を行いました。

本レポートは、そんなお二人の伊計島での出来事を報告します。

≪伊計島とは?≫
沖縄県うるま市に属する人口およそ約260名の離島。主な産業は、農業・漁業・観光業となっており、サトウキビや麦の生産地として知られている。また、青く透き通る伊計ビーチや大泊ビーチは車で気軽に行ける離島の海として人気が高く、最近では角川ドワンゴが運営するN校の校舎ができるなど、さまざまな分野において注目を集めている島です。

相談者:町田佳子(マチダケイコ)さん<写真右>
長崎県出身 インバウンドコーディネーター/アドバイザーとして沖縄県と熊本県の2拠点で活動中。国立台湾芸術大学中華芸術学科を卒業後、台北と伊計島を結ぶ展示会を開催したことがきっかけで伊計島との関係が深まり、2021年に沖縄県へ移住し、現在は伊計島共同売店プロジェクトに携わっています。

パートナー:押切加奈子(オシキリカナコ)さん<写真左>
沖縄 ITイノベーション戦略センター(ISCO)コミュニティマネージャー。前職はPeatix JapanのコミュニティマネージャーやBOOK LAB TOKYO店 店長などを経験し、数多くのイベントや企画に携わっています。 東京都出身。沖縄には2021年に移住。

ワーケーション実施内容レポート
  • ワーケーション1日目:10月9日
12:00|あごーりば食堂で顔合わせ

まずは海中道路を渡った先にある宮城島のあごーりば食堂へ集合。今回の企画を運営するスタッフから、町田さん押切さんへ企画の趣旨説明が行われました。

町田さんと押切さんは、以前オンラインで話をしたことがあるものの、実際に顔を合わせるのは今回がはじめて。あごーりば食堂で温かいランチを食べながら、これまでの仕事内容や生い立ちを話すなど、互いの話に花を咲かせました。

一方、話の中では「なぜ町田さんが伊計島共同売店に関わっているのか?」「現在の共同売店の課題点はなにか?」などについても話し合われ、お互いを知りつつも今後どのような部分で関わりが必要かを模索する時間となりました。

13:45|伊計島共同売店へ移動

ランチ終了後は、伊計島共同売店へ移動し実際の様子を見学。売店内には学生や地域住民のみなさんが集まっており、食品や日用品のほか、島で2018年から栽培が再開された小麦を使った商品などが並べられていました。

たくさんの商品や出入りする人を見ながら、伊計島にとって共同売店が果たす役割を感じつつ共同売店の見学は終了。

押切さんが実際に伊計島共同売店を訪れるのは今回がはじめてのことでしたが、実際に店内を周りながら町田さんと話し合う姿も見られていました。

14:00|伊計島区長 玉城正則さんを交え意見交換

店内を見学しているうちに、伊計島で自治会長をつとめる玉城正則さんがいらっしゃり、町田さん押切さんと共に意見交換会がはじまりました。

玉城さんは2013年から伊計島の自治会長をつとめており、島の小麦栽培を再開したり、伊計島共同売店プロジェクトを進めるなど、伊計島にとってなくてはならない存在。

そんな玉城さんから伊計島共同売店の歴史や存続にかける想い、島に新しい人や物事が入っていくことについてのお気持ちを教えていただきました。

玉城さんは創立100年を迎える伊計島共同売店に関して、経済的問題や人材不足はあれど「突き放したら終わり」と話し、「古いものを残しながら変えていくことも伝統だと思う。いつまでも昔のことにこだわらずにやっていきたい。」とお話してくださいました。

時折目頭を熱くしながら話す様子に、町田さんも押切さんも真剣にお話を伺っていました。

14:40|自治会長玉城さんのお話を受け、今後のサポート内容に関して町田さんと押切さんが話し合い

玉城さんのお話しを伺ったあと、押切さんと町田さんのお二人で今後どのようなサポートが必要かが話し合われました。

今後伊計島をさらに発信し、同じ想いを持つ人々と共創しながらプロジェクトを進めていくためには、オンラインの仕組み化や継続的に関わってくれる人材の確保が必須。

それらに対し、伊計島の特徴である「N高(※1)」の生徒さんを巻き込みながら何かできないか?という方向で話が進みました。

しかし実際の実施内容や方向性に関してはN高との話し合いが必要なため、具体的なプロジェクト内容は後日メッセージでのやりとりとなりました。

15:20|玉城さんの管理する麦畑を見学

話し合いのあとは、伊計島で50年ぶりに栽培が再開された小麦の見学へ。

玉城さんの管理する小麦畑をみながら、これまでどのような気持ちで小麦栽培をしてきたのか?実際にどのように人を巻き込みながら栽培を進めてきたのか?というお話を伺いました。

この日はすでに麦が刈り取られたあとの畑でしたが、広い畑を前に、周囲の反対を受けながらも小麦の栽培を再開し、商品化にまでこぎつけた玉城さんの島にかける想いに触れる時間となりました。

15:50|伊計島公民館を見学後、解散

畑の見学後は伊計島公民館へ移動し、小麦の保管なども見学。

伊計島に関わるさまざまな施設や想いに触れながら、今後のスケジュールのすり合わせを行い解散となりました。

▼後日、町田様においてN高へ提案した結果

内容について概ねご理解いただき、検討してみますとのことで持ち帰って頂きました。
ただし、現在は担当する先生方が多忙ということもあり、次年度改めてご相談くださいとのことでした。

▼新たな取組の立案

N高との取り組みについては先方の様子をうかがいながら継続してコミュニケーションを図っていきつつ、優先して別の取組を進めていくこととなりました。
テーマは「子供が自分でお金を稼ぐ力」を手に入れる体験サポート。
こちらの企画をまとめるために、町田さんと押切さんにおいて、グループLINEやオンラインミーティングなどにおいて意見交換を行い、企画書を作成いたしました。

▼グループLINEでの継続したサポート
▼作成された計画書

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