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【 うるま市浜比嘉島 】島人が大事にしている価値観に触れる島巡り

【 うるま市浜比嘉島 】島人が大事にしている価値観に触れる島巡り

こんにちは、プロモーションうるまの菊地です。浜比嘉島の風景をお届けする前に、記事の冒頭で自分の事をお伝えします。

私がうるま市に移住した理由

私は2017年10月に仙台から沖縄に妻と娘の家族3人で移住し、今は平安座島に住みながらイチチぬ島を活動場所にコト起こしの仕事をしています。

うるま市に来たきっかけは、「お試し移住」です。2017年2月に伊計島の古民家に5日間滞在し、とても衝撃を受けました。それは、このイチチぬ島々に豊かな自然と生活文化が守られていたからです。5つの島にある9つの集落では島ごとの風土に適応するために異なる集落文化が重ねられ、そうした文化が地域の行事や古民家という形で今も体感できます。

沖縄の多くの土地は観光地化や住宅地化が進み、自分が知る限り昔ながらの集落生活が営まれている雰囲気を感じるには、船で行く離島や北部のヤンバルまで行かなければなりません。それらの場所と比べるとイチチぬ島々は、沖縄中部という那覇まで1時間ちょっとというアクセスの良さにも関わらず、「沖縄っぽさ」が生活感丸出しで残っている。

しかも「イチハナリアートプロジェクト」「島のクラフトピクニック」など、沖縄っぽさにアーティストや作家のクリエイティブを掛け合わせたイベントまでやっているらしい!それをやっているおもしろそうな会社(プロモーションうるま)もある!

「こんなポテンシャル高い土地は珍しいな、、、」

「豊かな島々に住みながら子育てしたらどうなるんだろう、、、」

「東北で経験してきたことがこの地域で活かせるかも、、、」

など色々な妄想と不安を混ぜながら考えた結果、家族と相談しながら「行こうかな」と決め、今は平安座島で暮らしています。

 

浜比嘉島 島巡り風景

さて、話が長くなりましたが「浜比嘉島」の風景をダイジェストでお届けします。浜比嘉島は「神の島」とも呼ばれ観光客の方も多く訪れる、おそらくイチチぬ島の中では最も有名な島です。島の西側に位置する「浜」区と、島の東側にある「比嘉」区の2つの区から成り立っています。

まずは「浜区」から。

 

浜区に入るとはじめに見えるのは大きな「浜漁港」。浜比嘉島は海人の島でもあります。

 

うるま市は「もずく」の生産量日本一。その中でも浜比嘉島が所属する勝連漁協のもずくは有名です。

 

漁港のすぐ脇にある「丸吉食品」。海人や観光客でいつも混雑しています。
看板商品は勝連産もずくを使った「もずくコロッケ」4つで350円

 

 

丸吉食品の先には整備された「浜比嘉ビーチ」。夏はビーチパーティーで大賑わいです。

 

集落を歩くと「古民家とネコ」。

 

一方、反対側の「比嘉」集落は、

琉球開びゃくの祖が眠る「アマミチュー」からの景色

 

比嘉集落の高台からは平安座島と浜比嘉大橋が望めます

 

集落の奥には拝所「シルミチュー」この日も拝む方々がいらっしゃいました

 

階段の上も厳かな雰囲気が漂います

 

シルミチュー下にある浜。近くには製塩所もある綺麗な海です。

 

浜比嘉島は、多くの観光客がいらっしゃるスポットが点在しています。しかしながら、「しまみらい会議」で浜集落、比嘉集落の方々が語られた未来像は「集落生活と観光のバランス」。島の活性化というと新しいものを持ち込んだりしてしまいがちですが、本当に大事なのは島の人の「幸せ」とは?「活性化」とは?を探し求めることです。

浜比嘉島を巡ると、島の方々が大事にしている価値観をわずかながら感じることができます。

今回ご紹介した浜比嘉島をはじめイチチぬ島々には、豊かな自然や生活文化が残っています。しかし、人口減少や高齢化を起因とする課題は増え続ける中、真綿で首が絞まるように集落の営みは苦しさを増していき、集落の方々だけでこれからも自然や文化を守り続けられるかわかりません。

でも決して島の方々は希望を失っているわけではありません。2018年度には「島ビジョン」という10年後の未来像を描き、そこに向かって挑戦の勢いを増しています。ぜひ今までうるま市を知らなかった方も、この「うるわしの島、うるましの今」をきっかけにイチチぬ島々の今と未来に注目してください。そして時にはご自身と島の「のりしろ」の想像を膨らませ、その手やお知恵を貸してくださるとうれしいです。

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